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偽物をなくすための努力 [トピックス]

【水】中国ビジネス最前線:偽物をなくすための努力

予定通り記事配信できず、本日水曜日分配信となりすみません。

【偽物をなくしたい中国国家】
最近お手伝いしている事業の中に、「中国追遡」というシステムを展開している会社がある。
商品に個体番号が入ったQRコードを添付して、微信(WECHAT)や専用アプリで読み込むと、
本物か偽物かが分かる、という仕組みだ。

中央政府が指定した機関がシステムを作ったのだが、消費者にとってメリットがある事を謳い利用を促すような仕組みになっている。その「謳い文句」がこうだ。
・QRラベルをスキャンする事で偽物ではない(あるいはすでにスキャンされていればそれは偽物)と瞬時に判別できる。
・もし偽物(と判定された)のQRラベルを電話かWEBで「通報」すると、報奨金(100元)が通報者に渡される。
・本物と証明されたQRラベルをスキャンした人も、毎回スキャンをする毎にポイントが貯まり、そのポイントと商品を引き換える事ができる。

つまり、スキャンして本物か偽物かを調査する「クセ」をつけると、現金や商品が手に入る仕組みを提供して、利用促進を図っている。
実は中国人はこうした「現金配布や商品交換方式のプロモーション」に滅法弱い。
普及はこれからだが、おそらく今後消費者にとってQRスキャンは一つの習慣化されていく事になるのではと思う。

【普及はすれど継続できない中国】
しかし、このシステムの普及で「偽物が中国市場から淘汰されるか」と言えば、それはNOだと思う。
政府が補助金投入などかなりの部分をバックアップしている事は間違いないが、あくまで民間企業(注:国家が指名した民間企業)の行う一事業なので、「このシステムを採用する・しない」は企業の判断に委ねられる。
中国ではビジネスモデルとして一般的な百貨店・スーパーなどの販売モデル以外にも、随意契約で一本釣りして事務用品やお土産などを大量購入してくれる企業が沢山あるからだ。
またシステムの普及で「儲かる!」と思った他者が五月雨式に参入して、消費者にとってどのQRを使えば本当に有益な情報が取れるか分からないようになる可能性も十分に考えられる。

【偽物を愛する人たちも一定数いる現実】
時流に乗るのが好きな中国市場なので、仕掛けが始まった今は物珍しさもあり普及率は高いと思うが、そこから先継続的に定着するか見ていくことが大事かと思う。
また、「偽物でも使えればそれで良い」と考える人たちがまだ沢山いることも、見逃してはいけない重要な点だと思う。
人民の支持が得られない事を中央政府が積極的に推し進めるとも考え難い。
現実的には「世界市場から信頼を得たいので偽物を淘汰したい」と「全ての中国人民に行き渡るためには、(最低限の品質さえ守られれば)価格の安い偽物が流通するのは致し方ない」という二つの考えに中央政府が板挟みになっていると思う。

【それでも一歩踏み出した中央政府】
それでも今回は「偽物の排斥」に向けて踏み出した中国は、一歩前進と言えるだろう。
企業側としても、「本物」をアピールする事で企業ブランドの向上に繋がるなど、ブランドイメージの構築の新たな手法になり得ると思う。

「上に政策あれば下に対策あり」の中国、まさかだが「偽物に本物と証明するQRコードが貼られている」なんて本末転倒な事が起きないようにだけは、願いたい所だ。



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